クロムハーツ通信003~銀(シルバー)の硫化~

銀(シルバー)の変色はなぜ起きるのか

シルバーアクセサリーは普通に使用していても、黒っぽく変色していきます。この変色のことを「酸化」や「サビ」と表現する人もいますが、実はこれは間違いです。

銀が変色する事を、正しくは「硫化」と言い、空気中の硫黄成分と銀が化学反応を起こすことで、黒く汚れたようになります。

硫黄成分が含まれている物と言えば温泉が思いつくと思いますが、身の回りの物にも硫黄を含んだ物は多く、汗やゴム製品・界面活性剤に硫黄成分が含まれているシャンプーや化粧品など、様々な物があります。
ドライクリーニングや消毒液等の「塩化」による変色の場合もありますが、黒ずみの原因は硫化であることがほとんどです。

クロムハーツ通信003~銀(シルバー)の硫化~▲硫化が進んだシルバークロスボタン

銀(シルバー)の特徴

銀は金属の中では比較的柔らかく、加工しやすくてアクセサリー等に向いていますが、それでは柔らかすぎて変形してしまう為、硬い金属の銅を混ぜます。
SV925の表記にあるように配合率は、銀が92.5%で銅が7.5%になっているのです。

実は、変色の原因は銀よりも、混ざっている銅の原因による事が大きいですが、昔のイギリス硬貨がSV950だったように、日常的に使う為にはそれなりの強度が必要になります。

銀(シルバー)の正しいお手入れ方法

シルバーは1度変色してしまうと、化学反応で付着しているので、普通の布で拭いたり洗ったりするだけでは、黒ずみは落とせません。
変色した場合はアクセサリーポリッシュ(磨き布)や、専用の洗浄液などで黒ずみを落とす事ができます。

洗浄液は比較的簡単に黒ずみを落とす事ができますが、アクセサリーに陰影を付ける為に黒く施された「いぶし」も取ってしまう事もありますので、いぶし加工の物にはオススメできません。

アクセサリーポリッシュを使用する場合には、布自体がとても細かい紙ヤスリのようになっており研磨剤が含まれていますので、シルバーを傷つけず黒ずみだけを取れるように調整されています。
しかし、必要以上に強く磨くと逆に傷付けてしまうことがありますので、定期的に小まめに拭くようにしましょう。

アクセサリーは、いつもピカピカにしたい方もいれば、ある程度の黒さを残しエイジング(経年変化)を楽しむ方もいます。
その辺は人それぞれ好みがありますが、真っ黒なアクセサリーは見た目や清潔感なども損なってしまいますので、ある程度のケアが必要です。

クロムハーツ通信003~銀(シルバー)の硫化~▲硫化したクロスボタンをシルバーポリッシュで磨いた例