■クロムハーツとは■
今なお、多くのセレブリティや、ファッショニスタに愛される、最高級のシルバーアクセサリーブランド、クロムハーツ。
大工の見習いをしていたリチャード・スタークを中心に、ジョン・バウマン、レナード・カムホートの3人によって、アメリカはマリブにて1989年に設立されました。
ブランド設立当初は、バイク用革製品や、バイカーファッションのレザーアイテムを手がけることでスタートした。
89年には、リチャードの友人が監督をしていた事から、映画「チョッパー・チップス・イン・ゾンビー・タウン」の衣装を手がけることとなります。
当時を振り返りリチャードは、「当時は制作費もなかったからね、高価なシルバーの装飾などは何もなかった。いまみても衣装がクロムハーツとは気づかないだろうね」と語っているように、シンプルなライダースジャケットでした。
しかし、そこからすぐに進化を遂げる事になります。
バイク用品のレザーに、アクセントとしてシルバーを用いるようになり、それらのクロスボタンや、ダガージップなどがウケて、リチャードが個人的に愛用していた、アパレル用品や、リング、ペンダントなどのクロムハーツシルバーアクセサリーを本格的に展開していく事に。
職人による手作り加工のため、その希少性や、デザイン性の高さから、アメリカのバイカー達を中心に人気が広まっていきました。
■クロムハーツ ブレイクのキッカケは?■
ガンズ&ローゼズのボーカル、アクセル・ローズや、ギタリストのスラッシュが、クロムハーツのシルバーアクセサリーを愛用していたことから、広く知れ渡ることとなり、ブレイクへつながったと考えられています。
80年代から、90年代に全盛期を迎えたハードロックというジャンルは、特にバイカースタイルを愛するようなフォロワーを多く抱え、時代の潮流に乗って、クロムハーツは高級シルバーブランドとしての地位を確立させていきます。
過去、リチャードが氷室京介氏との対談時に、ブレイクのキッカケはガンズだが、ロックスターと呼ばれる人間の中で初めてクロムハーツを愛用してくれたのは、セックスピストルズのスティーヴ・ジョーンズだったと語っています。
そのことからもわかるように、クロムハーツの歴史、ブレイクのきっかけには、ロックや、パンクといった、音楽との密接な関係性があるのです。
■音楽とクロムハーツ■
ローリングストーンズとのコラボレーションアイテム。
「リップ&タンシリーズ」にも見られるように、クロムハーツとROCK、音楽は、切っても切り離せない関係性にあると言えます。
▲クロムハーツ リップ&タンペンダント
大物でなくてはコラボレーションする事が許されないクロムハーツですが、日本人でも氷室京介氏だけは別格です。
リチャードとも個人的に交流があり、唯一コンサードグッズとしてクロムハーツを販売した事があります。
元々、リチャードが個人的に愛用していた、イカリ、クロス、ダガーのモチーフを組み合わせた、クロムハーツ3トリンケッツペンダントに、KYOUSUKE HIMUROと刻印がされているものや、ニット帽などが販売され、STAFF用のTシャツもクロムハーツ仕様に。
氷室京介氏が、クロムハーツにとって、どれほど重要な人物であるのかが伺えます。
また、ブラックサバスのオジーオズボーン、ガンズ&ローゼズのスラッシュ、アクセルローズなど、ハードロック系アーティストに支持され、それらのフォロワーを中心に人気が広がり、クロムハーツは世界的な知名度を誇るアクセサリーブランドになっていったのです。